「これは経費で落ちません!」のネタバレ感想
ドラマ「これは経費で落ちません!」は、多部未華子さん主演のオフィスドラマです。
原作は青木祐子さんのベストセラー小説。
石鹸メーカーの経理部を舞台にしたドラマで、恋に奥手な経理女子と彼女が見つけるワケありの人間模様をコミカルに描いています。
キャスト全員が個性的で魅力的なドラマですよ。
「これは経費で落ちません!」のキャスト
森若沙名子:多部未華子
山崎柊一:桐山漣
麻吹美華:江口のりこ
有本マリナ:ベッキー
中島希梨香:松井愛莉
鏡美月:韓英恵
吉村晃広:角田晃広
皆瀬織子:片瀬那奈
新島宗一郎:モロ師岡
田倉勇太郎:平山浩行
「これは経費で落ちません!」のあらすじ
石鹸(せっけん)メーカーの経理部に勤めるアラサー独身女子・森若沙名子は、貸借対照表のごとく、「何事にもイーブンに生きる」をモットーに、回ってくる領収書や請求書をチェックする。
それぞれの伝票には、金額や最低限の事由しか書かれていない。
だが、よくよく精査すると、そこにはこの経費に関わった人々の怪しい事実や、はたまた悩める人生まで見えてくるー。
本当は「余計なものは追いたくない」、だけど「公私混同は見過ごせない」森若沙名子が、ヒラの経理女子として、大きな不正事件とまではいかないものの、様々な小ズルい者たちにどうアプローチし、いかにイーブンな関係にするのか?
恋に奥手な経理女子と彼女が見つけるワケありの人間模様をコミカルに描く、新時代ならではのオフィスドラマ!
「これは経費で落ちません!」のネタバレ感想
座右の銘は「ウサギを追うな」
主演の多部未華子さんが演じるのは、仕事ができて冷静沈着な経理部の森若沙名子。
座右の銘は、余計な事に手を出さない意味の「ウサギを追うな」なのに、ついつい追っちゃう生真面目な性格。
一部の社員からは融通が利かないと煙たがられていますが、周囲の人間からはかなり信頼されています。
それは彼女の人間性というか、どんな仕事にも誠実に向き合い、問題が起こったときにはみんなが納得できるようフェアに解決するからでしょうね。
そんな森若が営業部の山田太陽との恋愛でどんどん変わっていくのがすごくかわいいです。
はじめは堅物で硬い表情ばかりだったのに回を追うごとに豊かになってきます。
男慣れしていないせいか些細なことでジタバタして、それなのに恋愛もイーブンでありたいと頑張っちゃうところがすごく好感が持てます。
キスする前にリップを真剣にぬるところとか、太陽と一緒に「かわいいー!」って思わず言っちゃいましたよ。
最終回で二人は遠距離恋愛になっちゃいましたけど、ぜひ続編で二人の結婚式がみたいですね。
ハスキーボイスのツッコミ上手
わたしがドラマ「獣になれない私たち」のときから注目している女優さんです。
真夕は明るくて、コミュニケーション能力が高くて、失敗もするけどそれをすぐに報告して謝罪する素直さもある女の子。
上司に対しても時々ため口だったり、鋭いツッコミを入れたりするのに周りから嫌われないのは、天真爛漫で憎めないタイプだからでしょう。
さらに伊藤沙莉さんがあまりに自然に演じているので、こんな感じの人いるよねって親近感を覚えて、どこにでもいそうな役なのになぜか真夕に惹きつけられます。
このドラマの隠し味的存在だと思います。
とくに営業部の人にミスを押し付けられ、言い返しながらも憤慨してどんどん目に涙がたまっていく演技が素晴らしかったです。
真夕の悔しさがひしひしと伝わって、本当に演技の上手な女優さんだなぁと感心しました。
最終的にみんな幸せな結末
このドラマの醍醐味は、最終的にはみんなが幸せになれるところではないでしょうか。
森若に誰にでもフェアでイーブンという考えがあるので、いろんなハプニングが起こってもみんなが納得のいくような解決をするのもあるのでしょう。
和気あいあいとした雰囲気のいい職場で、ユーモアのある仲間たちのテンポのよい会話。
スピード感も早すぎず、かといって遅すぎず。
コミカルと真面目さが混在していて、とても見やすく肩の凝らないドラマでした。