「ランチ合コン探偵～恋とグルメと謎解きと～」のネタバレ感想

「ランチ合コン探偵」というタイトルに惹かれて見始めたこのドラマ、いわゆる探偵ものとは少し違っていました。

ランチ合コン中に事件が起こり、それを主人公のゆいかが解決するドラマだと思っていたんですけど、殺人事件も凶悪犯罪も起きません。

ゆいかが解決するのは、合コン相手から持ち込まれた謎。

例えば、マンションの部屋で起こる不気味な出来事や師匠が豹変した謎、部屋から忽然と消えた指輪の謎などです。

その謎を解くために、ゆいかがランチを食べながらも彼らを質問攻めにする様子が、かなり前のめりで面白い。

途中、妄想で捜査会議みたいなシーンもでてきて、お店の中にいる間にも場面切り替えがあって楽しい。

主人公のゆいかは美人でとても個性的な女の子なのですが、私のお気に入りは一緒にランチ合コンに参加する麗子です。

彼女は一見肉食系女子なんですけど、実はピュアで友達思い。

彼氏が欲しくてランチ合コンを重ねているのに、行きつけの居酒屋の店長が自分を好きなことにも気づかない鈍感な面もあったり、とても可愛らしいのです。

いつもはランチ合コンそっちのけで謎解きしだすゆいかに文句を言っているのに、元気のないゆいかを元気づけるためにランチ合コンに連れ出して必死で謎解きさせようとしたりします。

そんな二人は、ランチ合コンを通してどんどん仲良くなっていきます。

最終話の「人って自分のことが好きになればたいていのことは乗り越えられるのかもしれませんね」というゆいかの言葉は印象深かった。

麗子や会社の同僚たちがゆいかにそう思わせてくれたのでしょう。

このドラマは大事件が起こるわけではないけれど、気負いなく見ることができるので、殺人事件が好きではない人にもおすすめです。

時にはこんな日常にひそむ謎解きもおもしろいと思いますよ。